田舎の紙打ち

田舎のポケカイベントオーガナイザーの日記です。

【イベントレポート】2023/9/8 チャンピオンズリーグ横浜2024

かじゅです。

 

いよいよ2024シーズン開幕、チャンピオンズリーグ2024横浜に参加してきましたのでイベントレポートになります。

先に結果から申し上げると、1勝3敗の強制ドロップでした。

 

デッキ自体もモヤモヤしながらの選択だった為、デッキを決めるまでの過程・内容それぞれに悔いの残る結果となってしまいました。

今まで参加したチャンピオンズリーグもここまで早々に負けるのは初めてで、自分がこれまでの期間、デッキを決める上での迷いを振り切れなかった弱さだと反省しています。

 

ただ、初の配信卓デビュー、そして招待選手の本郷奏多さんと対戦、勝利者インタビューでポケモンカードチャンネルメンバーと直接お話出来たというこれまでにない最高の経験が出来ました。負けてしまった悲しさも吹き飛ぶくらい、これからの人生でも忘れられない経験をする事が出来ました。

配信卓に呼ばれるケースも今後そうそう無いかと思いますので、配信卓に呼ばれるまでの流れなど書ける範囲で参考までに残していこうと思います。

 

本郷奏多さんについて

今回のゲストの本郷奏多さんは屈指のポケモン好きである俳優さんで、今までもチャンピオンズリーグをはじめシールド戦などポケモンカードのイベントに多くゲスト参加していらっしゃいます。

直近でもNHKポケモン特集でご出演していらっしゃいましたね。

www.nhk.jp私自身、漫画のアカギが好きでアニメ・ドラマも観たのですが、主人公であるアカギ役で出演されていたのも本郷奏多さんです。

芸能人や俳優に疎い自分ではありますが、ポケモンを心から愛していらっしゃる姿勢、個人的に刺さる要素を数多くお持ちの本郷奏多さんは私の知る数少ない俳優さんです。とても好感を持っており、今回のチャンピオンズリーグに招待選手で呼ばれると発表された時もどこか嬉しさがありました。

 

配信卓に上がるまで

1回戦目の発表が始まるまで、同じ中国地方から参加している岡山のうめたまさんとお話をして待っていました。なかなかマッチングが発表されず、先に始まってしまった公式チャンネルを談笑しながら観ている最中に発表された1回戦目マッチング。

 

……うめたまさんとの和やかな空気から一転、背筋が凍りました。

■この画面を見た時の心臓が止まる感覚、今でも忘れられない

 

「え……?」

思わず固まりました。

ゲストの本郷奏多さん?同姓同名の別人?本物だったら配信卓行くの…?

色々な事が頭をよぎります。

昔は配信卓に行きたい!などと思った時期もありましたが、不特定多数の人間に見られながら対戦する事の息苦しさなどが勝り、今では配信卓を敬遠するような気持ちを持つようになりました。

 

生気を失ったような状態でとりあえず指定された座席に着席し、デッキやプレイマットなど対戦する準備を行います。本物の本郷奏多さんが対戦相手なら、当然この対戦卓にはいらっしゃいません。

 

すると、横からスタスタと足音が聞こえ、スタッフの方とジャッジさんがいらっしゃいます。「次の対戦、配信卓になりますので移動の準備をお願いします。」

声をかけられ、目の前が真っ暗になりました。

■別室行きっ……!! 画像はイメージですが、とても丁寧な対応でした

 

移動する前に、ジャッジさんから直接デッキのチェックを受けました。

「ドラゴンシールドのデュアルマットですね。大丈夫です」

触って見ただけで商品名をズバリ的中。

私も多くの商品は判別できますが、この場ですぐ言い当てるジャッジさんの知識の広さに脱帽しました。

 

デッキチェックも終わり、色々な事を考えながら配信卓の前の準備スペースに誘導されます。ここで、スタッフの方から配信卓についての注意点の説明を受けました。

 

細かい指示内容についてはここでは述べませんが、

沢山の方に見ていただく場所である上で当然守るべきルールについて説明されました。

この時点でかなり緊張していて、全て守る事が出来るだろうか、という不安で頭がいっぱいになります。

 

緊張と不安が入り乱れた頭の中でも冷静に決めた事があり、

①滑舌悪いなりにも"宣言は丁寧にはっきりと"(勿論指示がありました)

②シャカパチは控える

③終了後は勝敗問わず対戦相手・ジャッジ・(場所がわかれば)カメラに向かって一礼する

何があってもこれだけは守ろうと意識しました。

 

その後、宅付き・裏方・メインジャッジの4名の方がいらっしゃり、一人一人ご丁寧に自己紹介をしていただきました。メインジャッジは滋賀県にあるカードショップVOWでおなじみのホドホドさん。お顔は存じ上げていたため、おおっ!となります。

nanimonoka.hatenadiary.jp

■お店の詳細、ホドホドさんについてなにものかさんが詳細なブログを書いていらっしゃいます

 

ジャッジさんには緊張のあまり、「お世話になります」とビジネスライクな挨拶になってしまいましたが、ホドホドさんには「ホドホドさんですね。存じ上げております…!」とテンションが上がりました。 

ジャッジの方には「すみません。とても緊張していて、ミスしてしまうかもしれません。その際は教えていただけるとありがたいです。」と予めお伝えしたところ「その為に私達がいるので安心してください!」と力強い回答をしていただきました。自身もイベントオーガナイザーですので、逆の立場は何度か経験したことがありますが、いざ自分にこうして声をかけていただくととても安心しました。

自分もこうありたい、と改めて思った瞬間でした。

 

配信テーブルに持っていける物は指定されており、

①デッキ

②デッキケース

スマートフォン

④飲み物

だけでした。

ちなみに机の下に小さな隙間があり、スマートフォンは画面を伏せてそこに入れるように指示がありました。

 

飲み物はラベルを剥がすように指示されます。

■凱【よし】チャンネル【ポケカONC】『ポケカ強い奴あるある』より

配信卓で強プレイヤー達がラベルのない飲み物を飲んでらっしゃるのはこの為ですね。

 

目の前で丁度本郷奏多さんがインタビューを受けていらっしゃいました。

これから戦う相手と思うとドキドキが止まりません。

インタビューが終わり、本郷奏多さんが挨拶にいらっしゃいます。

自分に挨拶していらっしゃる……!目の前で起きている事象が現実なのか夢なのかもうわかりません。

こちらも挨拶を済ませ、改めてスタッフの方から配信卓についての注意事項の説明を受けます。「終了後は勝利者インタビューがありますので、話す内容は考えておいてください」いよいよ……!と緊張感が高まります。

 

ゆっくり話したりする時間があれば良かったのですが、一般の対戦卓は既に対戦開始のコールがあり、当初の予定よりもスタート時間が遅れていたため時間はほとんどありませんでした。ポーカーの大会で上位に入賞されたことなど、改めて考えると話してみたかった内容もありましたが、ドラマ拝見しております!くらいしか話す時間もなく、フィーチャー卓へ誘導されます。

■いつも画面上か、会場の柵越しにしか見た事がなかったフィーチャー卓がいよいよ目の前に。とても綺麗でした。

 

対戦開始

着席すると、ヘッドセットを付けていただきマイクのテストを行いました。

最初音楽でも流れているのかと思っていましたが、イメージとしてはノイズキャンセラーのヘッドホンのような無音空間で、対戦相手とジャッジさんの声だけが鮮明に聞こえる状態です。

ましてや対戦相手は本郷奏多さん。声もはっきり聞こえます。

私が女性なら卒倒していたかもしれません(笑

緊張と惚けていたのもあり、私はテストの問いかけを盛大にスルーしてしまいました。

 

対戦が始まるまで少し間がありましたが、ここで話す内容は配信に筒抜けだと思い込んでおり何もしゃべれませんでした。後で見るとボリュームが絞ってありましたね。。。

■ここから配信は始まっていたみたいですね。

 

「好きなようにシャッフルして良いですよ」と優しい声をかけていただきましたが、

レアリティがえげつない方なので、カットの際少し遠慮してしまいました。

■改めて見るととんでもない並びだ これで年齢2つしか違わないのマジ??

 

じゃんけんし、サイドカードを置きます。所謂スケスケ卓。

カード一枚のサイズはドラゴンシールドですとかなりぴったりでした。

■私もレアリティを拘る方ですが、流石本郷奏多さん。格が違います。

ちなみにこのエネルギーは1枚で私のデッキが消し飛ぶ値段です。

 

コメントでもあったようにビッパはARにするか迷いましたが、サイド確認の際無色のポケモンがこれだけなのでそれほど難易度が高くなく通常版にしました。

ビーダルはARにしているので、混同することはありません。

 

対戦内容については動画に残っているので、対戦中に考えていた事だけ残しておきます。

www.youtube.com

■バトルスタート。盤面しか見ていなかったのですが、「おっ!」って表情されてたんですね

 

対戦開始の先攻1ターン目、手札にバトルVIPパス・ネストボールはあるものの、水エネルギーがありません。後ろにパオジアンが置けるだけに、かくしふだに繋げられないのが懸念材料でした。サポートも手札になかっため、暗雲が立ち込めます。

なんとかパルキアゲッコウガ・セビエ2体を確保します。

■いつも思ってるんですがこれどこにカメラあるんでしょうね。

 映らないようにする意識とか全くなかったのですが、山札の様子がほとんど映っていませんでした。

 

■とんでもないエネルギーが見えて、対面で私は絶句しています

 直後、「あんま触らんとこ……」とゆるいカットに移行します

 

盤面フル展開された直後引いたのはセイボリー。これ実はトップで引いてます。

■ライチュ梅川さんは「面食らった」とおっしゃっていましたがまさにその様子

 

■これ逆の立場だったら何をトラッシュするんだろう

 緊張していて絶対正常な判断は出来ないと思います

 

ここで水エネルギー2枚とカイを引き込みます。一気に流れを掴みました。

冷静に考えれば、相手のかがやくゲッコウガがいなくなったので、急いでセグレイブを作る必要はないですね。パオジアンを前に出してセグレイブを作ったあたりから、これエネルギー足らなくね?ということに気づきます。

盛大なプレイミスを犯し、練度の低さを全世界に垂れ流します。

手札を全部トラッシュしてスーパーエネルギー回収を使って前を倒す事は出来なくもないですが、流石にそれは無謀な為踏みとどまりました。

 

返しのターン、前のパオジアンが倒されますが手札のクロススイッチャーとカイを眺めながら、これならいける!という確信がありました。

パルキアVstarを作り、クロススイッチャーからセグレイブを倒します。

これでほぼ再起不能になるはずです。

パルキア型の強いところが出ました

■初めてのサイド獲得。フレームが引っかかって地味に取りにくいです。

 

後は止まっている所をひたすら攻撃して勝利。

対戦中は緊張のあまり気が付かなかったのですが、本郷奏多さんは一度もサポートを打っていらっしゃいませんね…かがやくゲッコウガが消えかなり苦しい内容でラッキーな試合でした。

■ジャッジの方にも礼をするのをしっかり覚えていました!

 

勝利者インタビュー

ポケカチャンネルのメンバー、柴田アナにまさか自分の名前を呼んでいただき質問をされる日が来るとは……!夢のような瞬間です。

■ななっぷるさん! 近くですと動画で拝見する以上に綺麗なお方でした!

 

■柴田アナ!いつも実況の言葉選びが絶妙です。自分の対戦に実況の花を添えていただけて光栄です。

 

■ライチュ梅川さん!対戦寄りの質問でとても嬉しいです。思わずオタク特有の早口が炸裂してしまいました。元々私は早口な方ですが緊張でさらに加速しており、お聞き苦しく恐縮です。

 

かなりテンパっていたのですが、後で配信を見ながらよくつらつらと言葉が出てきたなぁと感心しています。

 

後で色々な方に「サインもらった?」と聞かれましたが、

私には「サインをねだるな、求められる人になれ」という信念があります。

有名プレイヤーに仮に当たったとしても、今のところサインを求めるつもりはありません。プレイヤーとして同じ土俵に立っている以上、水を差すような事はしたくない。

本郷奏多さんも選手としていらっしゃっている以上、対戦に専念していただきたいという想いがあります。

 

対戦中も僅かに手が震えていらっしゃるのがチラッと見えて

「ああ、同じように緊張していらっしゃるんだ」と思い、ますます好感が持てました。

それに今回は動画として残ってるので、それで良いかなと。かなり時間が押しているのがわかっていたので、スタッフさんにお礼を言い、ステージを去りました。

 

ネガティブなイメージを持っていた配信卓ではありましたが、初めての配信卓を勝利で飾り、インタビューを受けられたという満足感は何にも代え難いもので結果論ではありますが呼ばれてよかったです。一生の思い出になります。

 

今回のデッキについて

今回のレシピはこちらです。

よくあるパルキアパオジアンです。

 

インタビューでも答えたのですが、本当は別のデッキで迷っており、サーナイトか白ルギアが一番の候補でした。しかし練習していて使うデッキのどれもが悪い部分だけが目立ってしまい、正しくデッキのポテンシャルを評価することが出来ませんでした。

直近の自主大会や対戦でもコンスタンスに勝てているにも関わらず、練習段階ではなかなか安定せず、自信をなくしていました。

サーナイトはパオジアンのキャンコロげっこうしゅりけんで盤面が崩壊し、ルギアはいつまで経ってもアーケオスが落ちない…練習段階から冷静さを欠いていました。

結局多少の振れ幅は許容するものとして、相手によって強い動きを選ぶ事の出来るパオジアンに多少の魅力を感じ、2週間前あたりからパオジアンを中心に調整を進めていきました。使っていながらも、これで良いのか?という疑問が払拭できず、先2でアーケオス2体ルギアで出すより、パオジアンの方が対戦におけるハードルが低い、とよく分からない理由で自分を納得させる日々が続きました。

 

結果は惨敗。当然の結果だと思います。

どうしていつもコンスタンスに勝てているデッキを信じてやれなかったのか。

自分でもよくわかりません。今まで出場したシティリーグ、チャンピオンズリーグの中で一番デッキ選択がぼやけていて、冷静さを欠いていた大会でした。

このあたりについては反省です。どうすれば良かったのかが思いつきませんが…

 

もう1つ、ライチュ梅川さんが質問されていたパルキアを採用した理由(=アルセウスを不採用とした理由)について触れていこうと思います。

理由は2つあります。

①インタビューで答えたセビエだけでなく倒れにくいパルキアの方がミラーにおいてのげっこうしゅりけんに耐性があること。そしてより先2げっこうしゅりけんに到達しやすいこと

ギラティナ対面におけるアビスシークに対しての抑止力。キュワワーマナフィを置くスペースに制約を設け、アビスシークの返しにパルキアVstarで前が倒せる状態に出来る。これはアルセウスでは実現出来ない、パルキアならではの強みです。

 

また、雪道下でも手貼り2回でアタッカーとして最低限の仕事ができるというのも魅力でした。とにかく雪道・ギラティナ対面を意識して組んだ構築ではありますが、負けた試合の3回中2回は雪道で停止し負けました。

 

対戦面は散々な結果でしたが、今回に関しては配信卓で出来た最高の思い出を胸にしまい、今後のシティリーグに臨んでいきます。次からは負けません。

最後に

自分の配信卓を思いの外沢山の方に観ていただき、応援のメッセージをいただきました。本当にそれが心強かったです。ありがとうございました。

視聴者コメントも批判覚悟ではありましたが、暖かいコメントが多く救われました。

今月からいよいよシティリーグも始まります。鳥取県を代表するプレイヤーになれるよう、心機一転努力してまいります。これからも応援のほどよろしくお願いいたします。

 

おまけですが、WCS期間より開催されているポケモンカードアートウォークをCL前日に見てきました。その時の写真もいくつか残しておきます。

pokemon-card-artwalk.com

 

■懐かしいという気持ちが出るはずが、先週見ましたね・・・

 

 

夜は高級ステーキ屋さんのコースに連れいっていただきました。

(人生で初めてフォアグラを食べた)

 

※画像はポケモンカードゲーム公式サイト(https://www.pokemon-card.com/)より引用しております。