チャンピオンズリーグ2020東京 デッキ解説+対戦レポート
アローラ! かじゅです。
とうとう念願のチャンピオンズリーグ東京に参加してきました。
今まで早いもの勝ち、という中でエントリーまでたどり着く事すら出来ませんでしたが、やっと、というところです。
今まで練習を重ねてきてデッキはずっと公開してきませんでしたが、
やっとお披露目できます。
まずこのデッキを選ぶにあたり、このCLで何が増えるか?という所から考えました。
大きな変化で言えばアルセウス&ディアルガ&パルキアでしょう。
GX主体デッキ・非エクに対して強く出られる、よりTAGTEAM環境を強める1枚だと思います。既にTAGTEAM環境とは言え、これにより非エクデッキが不利になってしまう、という点に注目しました。従って、TAGTEAMに対して強く出られるデッキである事が絶対でした。逆にそれを逆手に取り、多少なりとも非エクに対して不利でもTAGTEAMに対しての強さが勝るデッキであれば握る価値はあると思いました。
そしてこのドラゴンタイプが増えることによって一定数サーナイト&ニンフィア、サーナイトも増えると見ました。
依然強いこの2枚、ここにも強いカードである必要があります。
レッドパーフェクションは炎軸だと先2クロスディビジョンまで持っていかれるか勝負。基本的にTAGTEAM対面になるので、それさえ出来なければ間に合う。
ラムパルドだけでなくアバゴーラや超ミミッキュで1体持っていけるので、楽が出来る。また、特性持ちが多く並ぶのでフーパでも削りに行ける。オンバーンGX搭載型であれば、ラウドソニックまで到達されるとアウト。到達できなければ有利。
簡単にこうした見立てでいました。
事前の練習会で使用感が一番良かったのが化石で、やはりTAGTEAM相手に強いというのが非常に魅力的でした。その中でも化石で倒しづらいポケモンも何点か見つけられたため、そこに対してのアプローチ手段も用意してデッキ構築しました。
最初に解説から。
<採用カード>
ジラーチ 4
文句なしのエンジン。
最初に着地させて研究所を触りたいので4投。
ラムパルドライン 4
メインアタッカーにつき4投。
おもに面倒を見るのはTAG TEAMと闘弱点GX進化ポケモン(ゾロアーク・シルヴァディGX・ペルシアンGX)。 HPも高く非エクに対してもある程度の打点がある為打ち合いは比較的有利だがほとんどやらない。
アバゴーラライン 2
仮想敵はレシラム&リザードンGX・リザードン&テールナGXー・ドリュウズ。
ジラーチで回すデッキや、のろいのおふだで撒くデッキに対しても置いておくだけで釘が刺せる。特にジラーチのボードは相手のプレイエラーを誘いやすく、相手が気づかなかった場合、1ターンアドバンテージを取れることがある。
HP160というのが地味にデカく、150打点を耐えられるという点も評価。
シェイミ 1
主に化石で見づらい草弱点進化ポケモン(ルガルガンGX・ミラー・ドリュウズなど)
非エクをワンパン出来る程度の火力は出るので、化石の準備が整っていない時にまきかえすを使うことも。
仮に化石ラインが全滅してしまったとしても、ケルディオGXくらいならこいつでもっていける。研究所もない・手札に1進化ラインが寄り過ぎてしまった、スタンプを打たれた、という場合の最後の手段としてぱたぱたを打つことが希にある。
ちなみに、本戦で相手に見えるところに置いた瞬間100%テキストを確認されました(笑
ミミッキュ 超・妖 各1
ずっとここは採用して調整していたが、最早妖ミミッキュはディアルガ&パルキア&アルセウスのアルティメットレイの反射としてメジャーになってしまった。
警戒されるのであまり見せたくはない。
こちらのHPが低い関係上、超ミミッキュの反射はミュウミュウをワンパン出来るだけの火力まで伸びない事が多いが、ベノムシュートやシャイニーフレアやフレアストライクが奪えれば逃さない。最悪ターボストライクで裏に闘エネルギーが付けられる事があるので、1枚くらいは意識して捨てたりする事も。
研究所を使わなかったり、カウンターが未発動で出来ることがなければくすねるでドローに回せるのも良い。
フーパ 1
カラマネロ軸への打点。最初は2枚入れていたが、逃げエネ2が重く1枚。
また、ミュウミュウやレシリザでも特性持ちが多く並ぶのでジラーチ1体を狩るくらいの打点は出る。想定ケースで、TAGTEAM+GXでサイドを3-2で取らざるを得ない状況だとカウンターエネルギーの権利を失うので、最後ジラーチを1体取って〆るプランに切り替える必要がある。
グッズ・サポートの多くはJCSで上位の成績を残されたラムパルド・アバゴーラデッキを参考にさせていただきました。
化石デッキでオルタージェネシス環境で一番意識しないといけないのは
間違いなく「混沌のうねり」でしょう。
一番避けたいのは先行でこれを貼られること。
スタジアム依存のデッキなのでゲームが終わるまで見えるため、せめてもの抵抗としてフィールドブロアーを2枚に増やしました。
<不採用カード>
なぞのかせき
最初は入れていましたが、ここから乗るケースが少なかった。
三神の前で悠長に1段階ずつ進化させるわけにも行かず、それならスタジアムを貼って出したほうがタンカ経由でもアクセスできる。
プテラGX
これも最初入れていましたが、有効に働くケースが少なかったので。
不用意に釣られて負け筋を作ってしまうのを嫌ったので、GX権も捨てました。
どのみち入れるなら化石は必須かと。
結局TAGTEAMを強く意識した構築になり、サーナイトGXなどが苦しくなってしまいましたが流石に全部見るのは難しく、取り巻きのシルヴァディGXを潰す事にしました。
- 1回戦 レッドパーフェクション 後6-1 W
- 2回戦 サーナイト&ニンフィアGX+ムウマージ 先6-3W
- 3回戦 リザードン&テールナー 後6-1 W
- 4回戦 レッドパーフェクション LO W
- 5回戦 三神シルヴァディGX 後5-6 L
- 6回戦 サーナイト・シルヴァディGX 先4-6 L
- 7回戦 三神ブイズ 先 6-5W
- 8回戦 レシリザ 5-6 先 L
1回戦 レッドパーフェクション 後6-1 W
先1マーシャドーを打たれますが、なんとか4枚でシロナを引き研究所までアクセスして巻き返します。相手も動きが遅く、こちらは研究所を2回しゃべることが出来た為一旦盤面は完成させます。
その後オンバーンをトラッシュされたのでマズイ、と思いつつも裏のミュウミュウがラウドソニックを打てる状態ではなかったので急いでズガイドス2体にカウンターエネルギーを付けます。その後、サイドが動きミュウミュウをワンパン、裏のレシラム&リザードンを超ブーストエネルギーのワイルドボンバーで気絶させ勝ち。
2回戦 サーナイト&ニンフィアGX+ムウマージ 先6-3W
相手はサーナイト&ニンフィアGXスタート、こちらはジラーチ。
マリガンも無かったおかげで、初手のポケモン研究所が出るまでは化石だということは悟られませんでした。ふしぎなことづけでサイドを調整し、カウンターエネルギーが発動されないように調整されましたが、その間にラムパルドを複数立て序盤に超ブーストを切りつつワイルドボンバーで1体きぜつ。
その後、お互いリセットスタンプを打ち合い拮抗しますが、後ろのラムパルドに地道にエネルギーを貼り続け、レインボーエネルギーと闘エネを合わせて3エネつけてワイルドボンバーでサーナイトニンフィアをきぜつさせ勝ち。
3回戦 リザードン&テールナー 後6-1 W
リザードン&テールナーの準備を整えられる中、こちらもジラーチを用意してポケモン研究所⇒ズガイドス・プロトーガと準備を進めます。
単騎のままそのまま殴ってきたので、返しにラムパルドでカウンターエネルギー+くろおびのワイルドボンバーできぜつさせ勝ち。
4回戦 レッドパーフェクション LO W
最初のあたりあまり記憶がありません。。。ただ、研究所で化石ラインを並べられたのは確か。相手もカウンター主体のデッキだということを理解され、不用意にサイドを先行するような事はしません。ミュウミュウの準備を整えられつつ、神出鬼没のゲッコウガGXで殴られますが、返しにシェイミの巻き返すでワンパンして返します。
その後、テテフのエナジードライブでダメージを置いておくプランに切り替えられ、明らかにクロスディビジョンで〆る動きをされます。
途中盤面だけ見ていましたが、ふと横に目をやると1枚伏せられたカードが。
「これは何ですか?」と聞いたところ「山札です」と。
かなりドローが増え山が切れそうです。最後山札を引ききった後クロスディビジョンを打たれますが、2進化ラインが3体立っていたおかげでサイド残り1枚が取られませんでした。そのまま番を返し、LOで勝ち。
危なかった。相手の方も化石を想定した動きを練習されていて、こうして勝つしかプランがなかったと。流石でした。
5回戦 三神シルヴァディGX 後5-6 L
相手は三神、こちらはジラーチスタート。
ポケモン研究所を立て順調に裏に化石ラインを並べますが、相手もオルタージェネシスからの攻めの準備をさせてしまいます。
アルティメットレイの返しにまねっこで反射させる想定で山を見ていましたが、無情にもミミッキュがサイド落ち。仕方なくラムパルドに超ブーストエネルギーを付けて倒します。その後相手はユキメノコ主体で戦うようになり、サイドレースで引き離されます。クリーンヒットでシルヴァディを倒し、残り1枚までもっていきますが最後2個玉を引かれシルヴァディのバディブレイブがオルタージェネシス補正で150でラムパルドを倒され負け。
6回戦 サーナイト・シルヴァディGX 先4-6 L
研究所で準備を整えますが、相手もカウンターを発動させないようにドローゴーを続けます。進まないのでこちらが先に動かざるを得なくなり、その後メイで一気に展開されて片っ端からラムパルドを倒されます。
結局シルヴァディを絞られ、まんたんのくすりやアセロラで耐久されていたためサイドを取りきれず負け。後がなくなります。
7回戦 三神ブイズ 先 6-5W
ズガイドスを並べつつ、相手も三神の準備を整えます。
回しながら思っていたのは、グレイシアをワンパンしづらいのと、サイドの取り方が3-2-1になってしまいカウンターエネルギーが使えなくなる事を危惧していました。幸いジラーチがおり締めをフーパに任せられるので、この際グレイシアは無視していくプランに。
アルティメットレイに妖ミミッキュのまねっこを合わせ、ワンパン。
フロストバレットで打点を巻かれつつも、裏のテテフを超ブーストエネルギーのワイルドボンバーで倒しに行き、珍しくサイドを先行にいきます。
裏表のフロストバレットでラムパルドを2体倒されますが、相手の盤面がジラーチ・グレイシア2体・テテフだったため、ジラーチ2体がかりでグズマを探しにいき、裏のジラーチをフーパで倒して勝ち。 首の皮一枚つながります。
8回戦 レシリザ 5-6 先 L
ジラーチスタートしたはいいものの、シロナに触れず研究所で盤面を並べてもその先が全く育てられない状態。ヒードラン中心に攻められなんとか攻めの手段を作れてもサイドの取り方も乱れてしまい思うように動けない状態。最後リセットスタンプの返しにアバゴーラ+カウンターエネルギー+黒帯をまとめて引き込み、まだ運は残っているな、と確信して相手のエネルギーを枯らしたかに見えますが、最後炎の決勝でエネルギーを拾いつつエナジードライブを連打され負け。
最終成績5-3で順位は227位でした。
順位的にはなんとかCSP40Pを獲得できましたが、柵越え、愛知への優先枠を取る事すらできなかったのがとても悔しく、スコアシートを提出し全てが終わった後自然と涙が出てしまいました。
サイドイベントもあまり時間が残っていなかったのと、アンケートでももらえるポイントを忘れていたため、商品もブイズ進化まで。もったいない事をしました。
順位が分かったらまた投稿しますが今日の構築です。TAGTEAMとの対面はとても強く、安心感がありました。シェアを読み切り、正しい選択が出来たと思っています。不甲斐ない成績ですみません。応援いただいた皆様ありがとうございました。 pic.twitter.com/EpSWmNzETO
— かじゅ@9/22 CL東京 (@kajuholy2) September 22, 2019
最終的にTAGTEAMのシェアは非常に高く、デッキ選択としては誤っていなかったと思っていたのですが、結果が全てです。
最後に。
Twitterでもお伝えしましたが、田舎の無名プレイヤーではありますが、
地元だけではなく島根や岡山など交流のある他県のプレイヤーの方からも暖かい応援をいただきました。本当にありがとうございました。
キツイときに浮かんだのはやはり応援していただいた方の顔で、そもそも出場すらままならず悔しい思いをしている方が多かったので、そうした方の分も勝たねば、とずっと自分を鼓舞していました。
自分が開催した練習会や、普段の空き時間で練習に付き合っていただいた私の周りのメンバーに対しても感謝しています。練習が生きた場面が何度か有り、全て実になったと確信してます。
ミラーの練習や立ち回りってかなり神経を使うもので、それこそ質の良い練習と十分な時間が必要になります。私もサラリーマンの端くれなので、練習できる時間は限られてきます。そこで必要なのは正確にメタ対象を読み切れることと、地雷であっても多数派に対して有利対面を作れる構築にどれだけ寄せられるかだと思っています。
毎日各地の優勝レシピを欠かさずチェックしたり、トップメタのデッキを持っている方と時間をとって練習したりなどと出来る事はやってきましたし、以前プレイヤー名鑑の記事も書いた際に書きましたが私はメタ構築に回る方が好きですし、自分にもあっていると思います。
今後のCLももし出させていただける機会があれば、応援していただける方も楽しんでいただけるような面白い構築で出たいと思います。
ありがとうございました。