こんにちは。かじゅです。
個人的にかなり苦しかった爆炎ウォーカー環境が終わり、ムゲンゾーンが発売になりました。
ショップ大会も全国的に少しずつ再開し始め、以前のような空気に戻り始めているようです。
さて、今回は通常の拡張パックはカードプールの多さもあり、
全く新しいデッキタイプが生まれそうなポケモンが多数収録されました。
看板ポケモンであるムゲンダイナ、対して自由度が高く性能の高いボーマンダなど今後の大会でも多く見られそうなポケモンがたくさんです。
その中でも異彩を放っていたのはジュナイパー。
「 ○○からダメージをうけない」のテキストが久しぶりに出ました。
しかも今まで止められなかったVポケモンを止める事ができます。
今までの記事を読んでいらっしゃる方ならご存知だとは思いますが、個人的に大好きなテキストです。
今後構築段階でこの存在を無視する事は出来ず、この1枚を意識させられるだけで強い。
草2進化ということでラフレシアのようで、テキストはフーパに近い。
面のつくり方が少し違うので今までのそれに近い構築が実は当てはまらないのでは、という思いがありました。
そこで今回組んだデッキはこちらです。
ジュナイパー+ガルーラです。
僅かではありますが、ムゲンゾーン発売後のレシピをいくつか見ていて、
ジュナイパーが登場したとは言えGX・Vでないかつアタッカーを搭載される枚数は1、2枚のようでした。
少数派ではあるとは思いますので取捨選択の中で切るデッキかもしれません。ただ、そこに勝機はありそうでした。
実は発売日に組んだデッキはこれとは別で、アルセウス&ディアルガ&パルキアGX+ジュナイパーでした。調べれば簡単にレシピが出てくる構築です。
サンムーン後期に「三神ラフレシア」という構築が出てからラフレシアラインをジュナイパーにほぼ替えた構築でした。
しかし、調整段階で違和感を感じることが増えました。
スタートの動きが弱いです。もっと言うと、要求値が高すぎる。
先攻を取って三神スタート+モクローを配置した上でエネルギーを貼る、ここで要求されるのは3枚ですが、1枚でも揃わなければ出遅れが大きすぎます。
原因は先行サポート禁止。先攻でブルーの探索から札を揃えに行くことができません。従来とはデッキを取り巻く環境が変わってしまっています。
加えて、同じプールにアサルトゲートのフーパがいたり、悪ポケモンということででばなをくじくニャースも採用される可能性が有り、下手をすると後攻1ターンでゲームが終わります。では後攻を取るか?と言われると出遅れ感が大きく、下手をすると前の三神も倒されてしまいます。
モクロー単騎で使えるカードが何もない、というケースも練習中多く、明らかに安定性に欠ける事が分かり解体しました。
サンムーン環境程度の過去のデッキにヒントを得るとするならば、とーしんさんのタマムシビリジオンかフーパブラッキーの方が運用上は近いと感じました。
前者についても検討しましたが、こちらも三神ラフレシアと同様ブルーの探索で動くデッキ。動けるのは後攻1ターン目からです。
しかもラフレシアは構築段階で進化がいなければ特性を消さない限り被弾する事がほとんどないのに対し、ジュナイパーは非GX・Vポケモンに倒されてしまうリスクは常に抱え続けることになります。
どちらかというと、フーパブラッキーのコンセプトである「○○からダメージをうけないポケモンを倒しに来るポケモンを全て狩る」という目標の方が現実的であると判断し、デッキを組み直しました。
問題はブラッキーに代わるポケモンで、構想段階でその役を担うのはダダリンVでした。
1エネで動ける上に、場に残れば下ワザを押し付けることもできます。
Vなので取られるサイドに不安があり、他に適役がいないか探していたところ、新弾の中に答えがありました。
ガルーラです。要求エネルギーは2ですが、カウンターゲインで動かせるなら許容範囲内で、ワザを打ちたいタイミングで条件を満たせる可能性も高くこちらを採用することにしました。 こうした経緯の元、上記のレシピが完成しました。
<採用理由など>
・ジラーチ 4
ブルー型を捨てることになりジラーチで動かす事が出来るようになりました。
初手に出したいので4。
相手の非GX・Vポケモンとの潰し合いになる可能性が高いため、4枚の最大値の採用となりました。モクローはHP60なら何でも。叫びは持っていませんでした。
今回のスカイサーカスはとりつかいと併せての採用も考えましたが、面を作る段階でムゲンダイナに採用されるであろうあくのいましめマニューラに育ち切ったジュナイパーが倒されてしまうリスクがあり特性なしのモクローを採用。
本当はフクスローを1枚でも入れたかったのですが、枠を捻出できず。
・ガルーラ 2
上記の通り。
・ミュウ 1
ボーマンダが重いので。
ダメカンを置いてジュナイパーを見える範囲が広がるのを嫌った。
・セレビィ 1
今回のドッキリ枠。ミラーを意識しての採用です。
このデッキと同じように、アメでしかジュナイパーを作れないデッキに対して進化先を飛ばしてやる事で間接的に盤面に立てられるジュナイパーを絞る事を目的としました。
アメの採用が3のレシピをいくつか見た事があり、準備段階で積極的に狙いたい。
元はというとスカイサーカスモクローが採用されていた時にかぜのつぶてで60置いたアメで進化したジュナイパーを飛ばしてやると気絶させられるのでそのコンセプトの名残でした。
その他にもダメージの蓄積したVmaxポケモンに対してきぜつさせらる機会がある…かも。
周りにジュナイパーが全くおらず、腐ってしまった1枚です(^^;
・クイックボール4・ネットボール2
クイックボールは最大数。ネットボールは2で足りたので、減らしていきました。
最近はもっぱら回収ネットやいれかえで回すデッキが多く、ボードの枚数を絞ることが多くなりました。今回はネットの枠を作ることが出来なかったので2枚採用。
いれかえも最終的にジュナイパーだけ盤面に残る想定だったので、2枚で妥協。
・ポケモン通信 1
もう少し積みたかったですが、ターフスタジアムもあるためギリギリの枚数。
・カウンターゲイン 2
ジュナイパーでもガルーラでも使う機会が多いので2。
・隠密フード 1
打点を失ったムゲンダイナやボーマンダがジグザグマを使いまわして打点を入れてくるのを嫌い、採用。今弾だとアリアドスが釣ってくるのを防いだり。
・ふしぎなアメ 4
絶対に進化したいので最大数採用。
・ギリギリポーション 1
ラフレシアと同様、活かせる場面が地味に多く、以下のようなケースを想定。
ex) ・ガルーラのまきかえす
・ウィークガードエネルギーを付けた状態でボルケニオンのこうねつばくは
・カラマネロのねんどうだん×2
・ふつうのつりざお 1
道中でモクローが落ちてしまった時の保険。
エネルギーも絞ったので、拾えると安心できる。
・リセットスタンプ 1
博士の研究やデデンネで手札をドバドバ捨てるデッキではないので1枚で妥協。
・シロナ 4
捨てたくない札が多いので、博士の研究は不採用。次点で多く引けるシロナをメインに据えました。パーツを抱える動きが出来ないですが、ジラーチと合わせる事で不便に思う機会は減りました。
・エリカのおもてなし 2
ムゲンダイナVmaxが増えてくれるお陰で最大9枚も引けるサポートになってしまいました。最大数縦引き出来るのはこれにしかない価値なので。
引ける条件が一部があるので2枚採用にとどめました。
・メイ 2
ジュナイパーやガルーラをすぐ用意出来るのでゲームで1回は打ちたい。
・ポケモンセンターのおねえさん 1
元々剣盾環境に存在するカードですが、今回SRが新規登場したので。
というのは冗談で、打点を失ったムゲンダイナがジグザグマの使い回しと一緒に向かうのは、クロバットで毒にしてスリップダメージでジュナイパーを落とすプランです。
毒で落とされて負け、というリスクを回避するためです。同じムゲンダイナならダークライ◇に対してもリカバリ出来る。
他にも、デスカウントを狙ってダメカンを40置いてくる相手に対しても有効で、意外と今回は使うケースが多いと判断し、1枚採用しました。
・ボスの指令 2
非GX・Vポケモンが育ち切る前に倒す為に必要ですが、積極的に打ちたいカードではないので2枚。
・フウロ 1
個人的に好きなキャラクターではありますが、いざ再録されてみると活躍の場がありませんでした。サポート権を消費してまで欲しいトレーナーズがないのと、今ならブルーの探索やジラーチもあります。今回のデッキはジラーチだけだとあと残り1ピースが揃えば…というケースがあり、ジュナイパーを立てる事自体が勝ちへ試合を大きく引き寄せる事であるため採用。ターフスタジアムが常駐できるので、アメさえあれば進化できる、という場面が多く助けられました。
また、ギリギリポーションはピンポイントで必要になる事があるので、フウロで持ってこれると美しい。
・ターフスタジアム 2
常駐できるしんかのおこう。強い。
・基本草エネルギー6
・キャプチャーエネルギー2
・ウィークガードエネルギー1
基本草エネルギーはもう少しあってもいいと思いましたが、ネットボールとつりざおがあるので調整段階から枚数が減りました。
キャプチャーエネルギーはミュウやモクローの2体目を出したい。ウィークガードエネルギーはボルケニオンピンポイント。
<マッチアップ>
①ガブギラサニゴーン(おびともさん) W
モクローが落ちてしまうので、サニゴーンがバトル場にいる時はエネルギーを付けない事を意識しボスの指令で積極的に裏を狙います。
ジージーエンドで隠密フードつきのジュナイパーが消されますが、カラマネロで殴ってくるケースは構築段階で想定しているので回復しつつ倒しきって勝ち。
②ムゲンダイナVmax(SHOさん)W
盤面がほぼ埋まりますが、ジュナイパーに打点があるポケモンがほとんどいないため、
ジュナイパーを複数立てることを狙います。
途中ダークライ◇でねむりにされますが、ポケモンセンターのおねえさんが生きました。
勝ち。
③ボーマンダVmax(トシアさん)W
お互い最初札が詰まりゆっくりとしたスタート。
ジュナイパーを先に立て安心したところに相手もガルーラが見えます。先に打点を置いておけば、こちらの後出しガルーラで狩れると思いきや、回収ネットで戻されます。
相手のガルーラにも動かれますが、相手もカウンターゲイン始動型で動きが止まったので、ボーマンダVmaxを倒して勝ち。
④ハッサムVmax+ルカリオ&メルメタルGX(メイジィさん)L(LO)
相手にジュナイパーを突破できる手段がほとんどなく、勝てると思ったのも束の間。
フルメタルウォール+メタルゴーグル+草抵抗でハッサムVmaxに打点がありません。
相手もこちらに対して打点がなく、かくなる上はLOをねらうしかなく、お互い技を餅つきのように言い合ううちの店で前代未聞の泥試合が発生します。
シロナがあるので都度打つことでリカバリは出来るのですが、相手の採用サポートはなんとカブ。引き直しの枚数が少ないため、LOで負けてしまいました。
ハッサムVmaxは完全に想定外で、こちらの打点が通らないというケースを考慮していませんでした。
こうした時のためにHANDやジュジュベ&ハチクマンがあればもしかすると勝てたかもしれません。
3-1で2位でした。
本日のポケモンカードゲーム 新弾バトル!
— カードキングダム鳥取駅前店 (@cktottori) 2020年6月7日
優勝デッキを撮影させていただきました!ありがとうございます!
優勝者コメント「とーしんさんのデッキを参考にしました」#ポケモンカード #ポケカ #カードキングダム鳥取駅前店 #カードキングダム #鳥取駅前 pic.twitter.com/JZuBBykQIX
ムゲンゾーン環境初めての新弾バトルで周りの環境を少し見てみますと、
・ムゲンダイナVmax
・ボーマンダVmax
・パッチルドン
・サニゴーンV
・ハッサムVmax
・以下分類不明
の順番で多かったように見えました。ジュナイパーを使っているは私だけでした。
自信のあったデッキだけに、悔しいです。
続いてお昼のジムバトル。
最近PTCGOでよく遊んでいるエンニュートHANDを使用しました。
あまり国内だとレシピが出回っていないようですが、私がこのデッキを認識したのは1週間ほど前でした。
なるほどなーー pic.twitter.com/WcuWQkI4Do
— かじゅ (@kajuholy2) 2020年5月28日
自分が考えたデッキでもないので詳しいことは調べてみてください。
今では動画も出てきます。(少し元のレシピとは変えた箇所もあります。)
新しい環境でもHANDが使えるのは感動でしたし、沢山カードを引くという行為そのものが楽しいのでくせになります。
<マッチアップ>
①WTB(いずみさん)W
コダックのずつうで機能停止したので、その隙に引ききってHAND達成。
②ボーマンダVmax(メイジィさん)W
ミュウがサイド落ちしており負けを覚悟しましたが、なんとか引き切ることが出来、HAND達成しました。
③超MM(トシアさん)L
序盤にマリィを打たれたのもありますが、エンニュートと炎エネルギーに全く触れず、負け。
2-1でまた決勝で散りました。
本日のポケモンカードゲーム お昼のジムバトル!
— カードキングダム鳥取駅前店 (@cktottori) 2020年6月7日
優勝デッキを撮影させていただきました!ありがとうございます!
優勝者コメント「クロバットVが当たりません!」#ポケモンカード #ポケカ #カードキングダム鳥取駅前店 #カードキングダム #鳥取駅前 pic.twitter.com/f6NUUK3fiS
大会中止や精力的に活動していたプレイヤーが進学・卒業などで減ったりと
大会の人数も減少傾向にありましたが、このムゲンゾーンで戻ってきた感じがあります。
また面白いデッキを持ち込められればと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは。
※画像はポケモンカードゲーム公式サイト(https://www.pokemon-card.com/)より引用しております。